Ethereumベースの”仮想通貨”はどのくらいEthereumと関係があるか?
最近予測市場をウェブサイトgeomerlin.com を考えているので、Ethreumのことをよく考えます。
Auger・GnosisがEth上の予測市場有名ですよね。
今回はEthereum上の通貨とEthの関係について勘違いがされやすい点を書きます。
一番言いたいのは仮想通貨・暗号通貨とトークンはいい加減分けて話すようにしたほうが良いという点です。
内部の仕様を知らなかった時のイメージは、「よくわからないけど、ブロックチェーンのシステムの中でEthereumと密接にやり取りがされるんだろうな」と思うのですが・・・
①ICO(クラウドセール)はSolidalityコードで40行くらいで書ける
よく、「Ethreumを握りしめてICOに行く」みたいな表現をされますが、Ethereum送ってトークンに変換するだけなので、プログラムとしてはICOはかなり簡単。
つまり、WhitePaper (平均word10ページ分くらい)を書いて、Solidityコードを何十行か書けば、ICOできます。
たぶん、ICOに批判的な人はこの仕組みを知っている人たちだと思います。
というのも、最初僕もICOを聞いた時「すげー、世界変わる世界変わる」って思ったのも、ICOがかなり簡単なただのクラウドファンディングだということを知らず、「スマートコントラクトによって、イーサリアムの送り主はもう出来上がったプロジェクト上で通貨を使って様々なアカウント機能を使える」と思っているからなんです。
実際、かなりのICOはまだプロジェクトを始めたばかりの段階で、システムもアカウント機能もないです。
あるのは
struct Zandaka { address addr; uint amount; }
みたいな残高を記録するデータです。
②トークンはEthereum通貨とあまり関係がなくてもOK
残高の移動をスマートコントラクトで行うだけなので、ICOで資金のEthereumを集めて、スマートコントラクトの実行時に手数料(Gas)のEthereumを払うだけでだいたいはOK。
つまりEthereumベースの通貨がEthereumの価格によってつられるのは、ICOで集めた資金の価値が上下するからであって、「Ethereum内部のバグによってスマートコントラクト系のシステムに不調が起きるから下がる」とかっていう事態は、よほどちゃんとしたプロジェクト(Auger)とかでない限りはなさそうだと思っていいです。
つまり
(1)スマートコントラクトにEthereum残高を移動するコードがあるか
(2)スマートコントラクトの実行数(手数料)
がEthereum通貨(Eth)とトークンの関連度に関わります
スマートコントラクトの実行数だけEthereumと関係が増えるのですが、Ethereumにとっては無駄にコントラクト作られるのは悪いコーディング。双方にとっても最小限の関わりのほうが、良いのかもしれません。