ブロックチェーンでグローバル投資はすべての人間の日常になる
知っての通り、暗号通貨(仮想通貨)市場が大きくなっています。
今日伝えたいことは、
まず、はじめに暗号通貨はグローバル投資だと言うことです。なぜなら国内投資ではないから。
そして、今まで英語ペラペラの40歳にも難しかったグローバル投資は、これからは高校生も参加してTwitterで自慢するようになるということです。
現に今、多くの高校生や大学生が仮想通貨に入ってきています。有名な暗号通貨女子も今夏のリア充期間のちょっと前までは、学校のテストが終わった後に、アメリカ発のリップルや中国のAntsharesのチャートを見ていたりしたわけです。
グローバル投資家のジム・ロジャーズの本を読んだ方は、その壮大な世界観に引きこまれたことだろうと思います
車とバイクで世界一周をし、世界中の国々を投資判断する。作中で、中国の急成長と日韓の停滞を規制・保護主義という観点から予想していました。
経済に対して規制と保護主義は摩擦として働き、停滞させる。もし海外投資ともなると、規制だらけであり、それが多くの人を遠ざけている理由です。
具体的には、たとえばデンマークの風力発電の会社に投資したい場合を考えましょう。
日本の松井証券などに申し込む
→デンマークの証券会社が取引する
この間に何回手数料を抜かれていることでしょう。また、これほど法律で定められた証券を得るのに、何回身分証明が必要でしょうか。
ではスコットランドのStorj社に投資するためにはどうしたらいいでしょうか?
①StorjトークンのクラウドセールにEthereumを送る(以上)
あるいは
②メアドだけでBittrexのアカウントをつくり、btc送金→Storjトークンを得る(以上)
※トークンとは暗号通貨のことです。目的が限定されている時こう呼ばれることが多いです。
異常なほど簡単です。英語でドキュメント出している会社なら、株式よりもトークンを出そうと言う動きになることは明白ですね。
昔NewsPicksでこんな記事とコメント欄がありました。
ここについていたコメント。
「で、どうやってタンザニアに投資するの?」
僕はこれはすごく象徴的だと思いました。日本人ほど世界中の地理や歴史を勉強する国も珍しいようで、アメリカ人がグローバル投資に手を出せるのなら、日本人にも明らかにどこに投資すればいいか分かっているひとは結構いると思うのです。
投資しない理由は、今まで規制だらけで、全てが面倒だったから。
さてここで、タンザニアの観光企業がトークンを出したり、タンザニアのIndexにベッグ(連動)したトークンが現れたらどうでしょう?
ブロックチェーンのプロトコルが世界のネットを覆うことは、本格的なグローバル投資の加速の幕開けを意味します。
僕たちの開発チームでは、どうにかしてこの流れで成功する人間を多数輩出できるコミュニティを作ろうと全力で活動しています。
情報をお求めなら、
までどうぞ。
Liskの現状と将来 Dappは作りやすいか?
Liskはスマートコントラクトが実行できるブロックチェーンです。 実際手を動かして調べたことをまとめます。
前の記事でEthereum上のコーディングを検討していると言いましたが、簡単に言えば自然言語処理コードをブロックチェーンで動かすアイディアの実装方法で迷っているという話です。
Ethereumをプラットフォームとして調べると言うことは、Liskも調べるということになります。
ほぼ、同じ方向を向いているプロジェクトだからです。
結論から言えば、
①EthereumとLiskは今のところ比較にならないくらいの差があります。
2014年から始まったEthereumと2016年に始めた時期が全然違うので当然ですが、Ethreumのスマートコントラクトはもう動いていますし、送金も頻繁ですが、LiskはスマートコントラクトのAPIをまだリリースしてすらいない上に、送金がないブロックばかりです。
②Liskの価格は1年以内にどんどん上がります
なぜなら、スマートコントラクトのAPIリリース(ver 1.0.0)が直近(〜秋)である上に来年5月にまた半減期が入るからです。
ではEthereumとの比較ですが、
共通点は
①スマートコントラクト(Dapp=分散アプリケーション)
②独自通貨の実装
③Power of Stakes
です。
よく言われる相違点は
①Liskはサイドチェーンだからセキュリティ上Ethereumよりよろしい、さらに手数料を自分で設定できる。
②Liskのブロック生成は10秒に1回なので取引が速い
③LiskはJavascriptで書かれているから、既存プログラマーに優しい
みたいなところです。
ではLiskの現状を整理しますが、
①Liskはまだブロックチェーンのマイニング・送金の安定を目指している段階
Lisk Development Roadmap – Lisk Blog
これを見れば分かりますが、この数段階のうちの最初の段階です。
Ethereumが苦労した第二フェーズはLiskで言うところの第3段階ですから、これから苦労するのかと。
ちなみに今はliskのブロックチェーンブラウザ見ると分かりますが、取引0のブロック多いので、スケーラビリティの問題に直面するのは、まだまだ先になりそう
スマートコントラクト付きのフェーズにはver1.0.0のリリースで突入し、それはQ3かQ4のはじめつまり秋ごろになりそうとか。つまり秋に1回価格上昇が期待できます。
②ドキュメント不足!!
Liskの中で一番よいDappのチュートリアルがこれ
Lisk - DApp in 10 minutes [OUTDATED] - Lisk Forum
内容は期限切れになって久しいと思われますが、これよりマトモなチュートリアルを見つけるのが非常に難しく、アプリケーションを簡単に作れる状況にないことは明らか。
そりゃそうですね、スマートコントラクトがまだAPI実装されてないので、作るならサイドチェーンを自分で改造しないといけないわけですから、そこまでしてLisk選ぶのは少数。
そして、Ethereumはその通貨Ethと独自トークンの関係がすっきり分かりましたが、Liskはサイドチェーン上のLiskの扱いに不明な点(githubのREADME読んでも分からない点)が多いです。
そして公式ドキュメントの404(リンク切れ)の多さ。
正直これには少し疲れてしまった。
べつにスマートコントラクトなんてなくても、チェーンとP2Pさえあれば独自通貨もDappも作れるつもりだったので、自力でコーディングするつもりでしたが、Lisk側は今の状態で使ってもらう気はあまり無いようです。
③実用例は一応もうあるらしい
Liskベースのゲーム用のプラットフォームらしいです。サイドチェーンをイジれさえすれば、手数料も自由に決められるので場合によってはEthereum上よりも良い物を作れるかもしれません。
GitHub - MaxKK/guestbookDapp: Lisk Guestbook
がLiskの公式サンプルDappなんですが、このgenesisblock.jsonがサイドチェーンの最初のブロックになります。ブロックに書き込むデータをコードのように色々設定すれば任意のデータを合意保存できます。サイドチェーンの情報はメインチェーン(Liskノード全体がつくるチェーン)にリンクのように記録されます。
次のバージョンリリースでは、おそらくこのサイドチェーン上の合意データの作り方が限定されるけど分かりやすくなり、メインチェーンとのやりとりも明確にAPIで行われるのだと思われます。(今はなんでもありなので)
繰り返しですが、現フェーズはメインチェーンの安定期間ですので、Dappのリリースは少なくて当然です。
④Javascriptにした意味
これはおそらくサイドチェーンを低い学習コストでいじらせるためです。
ここが、Max氏の慧眼なんです。
Ethereumはかなり完成度の高いプラットフォームですが、新しい言語とバーチャルマシンで動くため、自由度の高いことは比較的しにくい。最近スケーラビリティの問題があった際も、「多くのプロジェクトが非効率なコードを書いているから」とVitalik氏が発言していました。
Liskではチェーンが別なので非効率なコードを書くDappプロジェクトがあろうが、メインチェーンにとっては割とどうでもいいですし、メインチェーンと問題を起こさない分、各プロジェクトは好き勝手にサイドチェーンをいじれるのです。
そのとき、あまり知らない言語で創造性を発揮しにくいですよね。好き勝手させるなら慣れている言語に限ります。
⑤3月から半減期相場
5月にマイニング(フォージング)報酬が4Liskから3Liskになります。Monacoinの露骨な半減期相場を覚えている方も多いと思いますが、Liskも同様です。だいたい2ヶ月ぐらい前から上昇が加速します。
個人的にはこれも上手いなと思います。毎年半減期を設定して話題を作るわけですから。
いずれにせよ秋の1.0.0リリース→春の半減期を考えると、かなり安定株な気がします。
Ethereumベースの”仮想通貨”はどのくらいEthereumと関係があるか?
最近予測市場をウェブサイトgeomerlin.com を考えているので、Ethreumのことをよく考えます。
Auger・GnosisがEth上の予測市場有名ですよね。
今回はEthereum上の通貨とEthの関係について勘違いがされやすい点を書きます。
一番言いたいのは仮想通貨・暗号通貨とトークンはいい加減分けて話すようにしたほうが良いという点です。
内部の仕様を知らなかった時のイメージは、「よくわからないけど、ブロックチェーンのシステムの中でEthereumと密接にやり取りがされるんだろうな」と思うのですが・・・
①ICO(クラウドセール)はSolidalityコードで40行くらいで書ける
よく、「Ethreumを握りしめてICOに行く」みたいな表現をされますが、Ethereum送ってトークンに変換するだけなので、プログラムとしてはICOはかなり簡単。
つまり、WhitePaper (平均word10ページ分くらい)を書いて、Solidityコードを何十行か書けば、ICOできます。
たぶん、ICOに批判的な人はこの仕組みを知っている人たちだと思います。
というのも、最初僕もICOを聞いた時「すげー、世界変わる世界変わる」って思ったのも、ICOがかなり簡単なただのクラウドファンディングだということを知らず、「スマートコントラクトによって、イーサリアムの送り主はもう出来上がったプロジェクト上で通貨を使って様々なアカウント機能を使える」と思っているからなんです。
実際、かなりのICOはまだプロジェクトを始めたばかりの段階で、システムもアカウント機能もないです。
あるのは
struct Zandaka { address addr; uint amount; }
みたいな残高を記録するデータです。
②トークンはEthereum通貨とあまり関係がなくてもOK
残高の移動をスマートコントラクトで行うだけなので、ICOで資金のEthereumを集めて、スマートコントラクトの実行時に手数料(Gas)のEthereumを払うだけでだいたいはOK。
つまりEthereumベースの通貨がEthereumの価格によってつられるのは、ICOで集めた資金の価値が上下するからであって、「Ethereum内部のバグによってスマートコントラクト系のシステムに不調が起きるから下がる」とかっていう事態は、よほどちゃんとしたプロジェクト(Auger)とかでない限りはなさそうだと思っていいです。
つまり
(1)スマートコントラクトにEthereum残高を移動するコードがあるか
(2)スマートコントラクトの実行数(手数料)
がEthereum通貨(Eth)とトークンの関連度に関わります
スマートコントラクトの実行数だけEthereumと関係が増えるのですが、Ethereumにとっては無駄にコントラクト作られるのは悪いコーディング。双方にとっても最小限の関わりのほうが、良いのかもしれません。
アカウント機能をどんどん拡張中@geomerlin.com
久しぶりの投稿です。
アカウント機能を拡張し、地球儀へのニュースの投稿、ニュースへのコメントの共有、トピックベースのチャットLINEを追加しました!!
geomerlin.comでは恒常的なコーディングにより、システムのアップグレードを週一のペースで進めております。
今季によく考えたことは、
今時のWebシステムの良し悪しは結局アカウントが何を出来るかに帰着するな
ということです。
昔のシステムからの変遷を考えるとそれは明らかです。
Twitter/Facebook→OAuthで様々なサービスにログイン
ニュースメディア→Newspicks/pocketのようなアカウント付きキュレーション
といったところ。
アカウント機能中心で考えると、「ユーザー=顧客に対して何をしてあげられるか」と言う視点に直結するので、システムが良くなりやすいのです。
ジオマーリンをクラウドファンディングに出した!
朝日新聞のクラウドファンディング・プラットフォームであるAporでPRが始まった!!
サーバー代だけでも払い続けるのが大変な状況、そしてウェブサイトへの共感がなかなか集まらない現状。なかなか苦しい中、朝日新聞がPRも兼ねたプラットフォームを提供していることを知り、相談させていただいた。
Aportのプロジェクトは平均してレベルが非常に高く、皆洗練されたデザインをしている。僕の場合は、Aportのレベルまでシステムのレベルを上げること、そして出展のクオリティを上げるところまでを一人ですることとなり、それなりに焦って進めてきた。
特に、システムでユーザーが集まるほど、リスク算出の精度が上がるシステムを仕上げてから出展したいと考えていた。というのも、「これから作るので助けて下さい」はエンジニアというよりは学生や生徒のようなスタンスになってしまうので、「役立つものを作ったので、更によくするために、使ってもらいながら応援して下さい」という形にどうしてもしたかった。
今の気分としては、開発が間に合ってホントに良かった!というカンジです。
にくわえて、PRから営業まで出来る他のエンジニア・Aportを運営するプロたちには、ただただ頭が下がるばかり。
結局今は昔より危険なのか? 数字(GPR)で比較する
よく、「今は危険な時代だ」とか「戦争の兆しが見える」とかいう言論を聞きます。インターネットにアップロードされたブログ・記事では、たくさんの大惨事に関する予言が行われています。具体的には「中国が戦争を起こす」とか「第三次世界大戦は中東から始まる」とかさまざまなタイプがありますが、大半のブログには広告が貼り付けてあり、アクセスを気にしているように感じます。
インターネットのデータが巨大になりすぎて、そして広告ビジネスが発達しすぎて、大量の”警告”を多くのブログで見つけても次のことが気になってなかなか信用できません。
①危険は特に増えていないのに、インターネット人口の拡大で騒ぐ人が増えただけでは?
②巨大な危険や陰謀の記事は、アクセスを稼ぐための誇大表現では?
では、世界全体で危険が増えているかどうか数字で測定しましょう。
結論を先にいいますと、世界情勢は確実に危険になっており、今後も続く可能性が高いです。
コラムや意見を排除し、ファクトベースの報道から地政学リスクに関わる表現をカウントすることで、形式的に世界全体のリスクを算出した研究が連邦準備制度(FRB)から出ています。GPR Index という指標です。この値は、石油価格等と強い相関があることが下の論文PDFに書かれています。GPR Indexの推移を参考にすると次のグラフになります。
https://www2.bc.edu/matteo-iacoviello/gpr_files/GPR_PAPER.pdf
ここ1年間は112から212の間で推移しているようですが、1990年台後半は50〜100ほどで推移しています。つまり、大手通信社・メディアをソースにすると明らかに危険な国際社会になっているということです。
では実際に何が起こっているのでしょう。ウィキペディアで単純な比較をしてみます。
一番重要なニュース:ペルー日本大使館占拠事件
一番有名な事件:ジョンベネちゃん殺害事件
一番重要なニュース:EU離脱・トランプ・北朝鮮の水爆実験・トルコクーデターのいずれか
一番有名な事件:イスタンブール・ニース・ブリュッセル・フロリダの無差別テロのいずれか
他の年も時間があり次第くわえますが、正直明らかな変化を感じます。この指標を信用できるものであるとするならば、現在は、9.11+イラク戦争の時以来の危険水域に世界情勢は入っていることになります。2000年台の地政学リスクは中東での戦争から始まり、リーマンショックを引きずる形で沈静化しました。下の図をはもっと長いスパンです。
引用:https://www2.bc.edu/matteo-iacoviello/gpr_files/GPR_PAPER.pdf
91年の湾岸戦争終戦以降のGPRの増加は本質的だと考えられます。それは、おおよそのGPR増加年代には大きな事件(9.11など)の極により牽引されています。しかし、2010年台は大量の危機(クライシス)が極として現れており、米国が介入できない・関係ないケースが増えています。そしてこの増加がインターネットの発達と因果関係があるとき、または、米国の弱体化と関係があるとき、今後のGPRの傾向は同じものになってしまう可能性も考えられます。インターネット・ブロックチェーンに既存の統治権威の支配力を弱める傾向があるとすればこの傾向は歯止めが効かなくなっていきます。GPRの増加を抑えるような手段として一体何が存在するのでしょうか?
さらに、2010年台後半のGPRには、今の主役のひとつである中国がまだ関わっていません。多極化の傾向とGPRに相関があるならば、これからの新興大国による地政学的状況の悪化も考えられるのです。